Black Dog’s Breakfast

鉛の飛行船への胸いっぱいの愛を変拍子で叫ぶブログ

2019年9月5日 SONS OF CHIPOTLE ライブレポ ②

新宿PIT INN

201995 木曜日

2nd:開場21:30/開演22:00

SONS OF CHIPOTLE

ジョンポールジョーンズ

(P,Electronics)

アンシカルトゥネン

(Cello,Electronics

2部]ゲスト

芳垣安洋(Per)

大友良英(G)

ジムオルーク(Electronics)

🌶チポレポ 95 2nd

発表されてからずっと楽しみにしてた今回の来日公演。これで終わっちゃう……ヤダ!ヤダ!なんておセンチな気分で迎えた最終公演。

が、早々にそんな感傷は、チポトレさんのアグレッシブな演奏で横殴りに吹っ飛ばされた。浸ってる暇なんざねえ!楽しめ!聴け!感じろ!そしてここにきて、マンドリンも吠えた!掻き鳴らす!

弦楽器を弾く時のジョン爺は、指弾きに移行するとピックを喰むんだけど、これがかっこいいんだわ。ああ、今、リアルで目にしてる……嬉しい。それにしても、ピアノ弾いて、ピック喰んでマンドリン弾いて、ピアノのペダル踏んで、更に更に電子機材も使いこなしながら、ポン鉢チャカポコする爺さま。とにかく忙しい。ホント、頭ん中どうなってんの?

本日は紺色の半袖シャツ(ドット柄)かわいい。ヤダもうホントかわいい。とっても良くお似合いでもね、爺さま。ここ数年ほど主に紺か黒(たまに差し色がちょっと入る)をお召しになってますけど、昔みたいにキラキラしても良きだと思いますよ?

あとね、後頭部のとこ、ちょっっっぴり跳ねてましたトップオブかわいい・ザ・ワールドナンバーワン

あと、ジョン爺の左薬指の金の指輪。ずっと付けてる結婚指輪……最終日にやっと確認できた。嬉しい。

全ての1部演奏において、たった二人の演奏なのにこの凄みはなんだろう。息もつかせぬ怒涛の展開。エネルギーの爆発。それでいて保たれた調和。ただ身を委ねることしかできない。本当に凄い演奏だった。

そして、全公演最後の「ドモ、アリガトっ!」力強いやつ、いただきました!力いっぱい拍手した。こっちこそ、アリガトっ!だよ!

 

爺さまは演奏中によく笑う。時に満足そうに、時に幸せそうに微笑む。今回の来日公演でもそうだった。実際にこの目で見ることができて、なんと嬉しかったことか!!!!

だけど、最終日の2部とアンコールでは更に、歯を見せて大らかに嬉しそうに笑ってる。身を乗り出して、時に立ち上がって、体を揺らし、本当に本当に楽しそうに演奏してる。あれ多分「手も足も足りない!」「もっと!もっとだ!」って思ってたんじゃないかな。

あの時、会場内の全ての人の中で、一番幸せそうだったのはジョン爺だった。全身で喜びを露わにして演奏する爺さまは、最高にかっこよかった。ああ、この人はこんなに楽しそうに演奏するんだ、それほど音楽が好きなんだ……そのことをこの身で直に感じることができて、心が震えるほど嬉しかった。

最後、全ての公演を終えたご機嫌なジョン爺が満面の笑みで引っ込んでいった……ような気がする。その前に、演奏終了後なんか演者五人で結構わちゃわちゃ和気藹々としてた気もする。でも、まぼろしかもしれない。「音楽」に、激しく揉みくちゃにされて、頭の中がふわふわしてたから、アンコール終盤にはもう既に記憶が朧げだった。即興演奏の凄みに打ちのめされた。全てが素晴らしいステージだった。ずっと聴いてたかった。なんで終わっちゃうんだろうね。

4公演、全部楽しかった。楽しかったなあ。

私ね、本物のジョーンズさんを見たんだよ!

ジョーンズさんの実際の演奏をこの耳で、全身で聴いたんだよ!

いやっほう!!!!

こんなご時世だし、ジョーンズさんの年齢やお体のことを思えば無理してほしくないし、難しいこととはわかってる。こんなところで言っても意味ないのもわかってる。

でも言いたい。声を大にして言いたい。

「また、日本に来てください!!!!待ってます!!!!」

できれば今度はベースを持って来てほしいです。そんでドラムを入れた、リズムセクション的なやつがいいです。ブリンブリン鳴らすジョーンズさん希望です。

あ、持ってくるのはマンソンさんのベースで。’62ジャズべは世界の宝なので(ホントは生でめっちゃ見たい、聴きたいけど)、なんかあったらいかんので。

いやもう、なんでもいい。

また、ジョーンズさんの演奏が生で聴きたいです!!!!

お願いします!!!!来日してえええええ!!!!

 

 

報告:『SONS OF CHIPOTLE』って、 “SOC”って略せるな、タイトルにそう入れようかな?と思ったけど、その略称を使うのはきっと世界で私ぐらいだろう……と、考え直してやめました。